10問の「あの毛診断」はどう作られているか

最終更新: 2026-07-19

「あの毛診断」は10問・各4択です。組み合わせは全部で 1,048,576通り。この記事では、その膨大な回答をどう分類し、8つのタイプに割り当てているかを、独自の監査データとともに公開します。

1. 5軸スコアへの変換

各選択肢には、5つの軸(heat / order / wave / space / stage)への寄与度が設定されています。10問ぶんの回答を足し合わせると、あなた専用の5次元ベクトルができあがります。このベクトルこそが「あなたの毛並み」の定量的な表現です。

2. 最近傍マッピング(nearest mapping)

8タイプそれぞれにも理想の5軸ベクトル(理想点)を用意しています。回答ベクトルと各タイプの理想点とのユークリッド距離を計算し、いちばん近いタイプを結果とします。これは「タイプ分け」ではなく「最も近い性格像への配置」です。

3. 同点(exact tie)は0件

距離が完全に等しくなる組み合わせは、1,048,576通り中 0件 でした(二乗距離による厳密比較)。つまり、どの回答でも必ず一意の勝者タイプが決まります。同点時の優先順位ゆえのバイアスは、設計上入っていません。

4. 全タイプに到達可能

8タイプのすべてが、実際の回答によって到達可能(unreachable = 0)であることを確認しています。どのタイプも「出ない」ことはありません。

5. タイプの分布(独自データ)

全1,048,576通りを実際に計算した結果の分布です。最も多いタイプと最も少ないタイプの比率(最大最小比)は 1.975 で、2.0を下回っています(極端な偏りがないことを監査で確認)。

全組合せからの8タイプ出現率
タイプ出現率
密林ボス毛17.14%
一本様ストレート毛15.73%
無我の悟り毛15.73%
迷路くるくる毛12.19%
まばらミステリー毛10.95%
王族つや毛10.90%
そよ風ふわ毛8.69%
火花バースト毛8.68%

6. どの質問が結果を動かすか

各質問がトップタイプを変える割合(question influence)を計測しました。すべての質問が無意味(dead question)ではなく、27.5%〜40.0% の範囲で結果に影響しています。

質問ごとのtopタイプ変動率
質問topタイプ変動率
Q140.0%
Q231.6%
Q335.7%
Q428.0%
Q533.9%
Q628.1%
Q732.0%
Q827.5%
Q929.4%
Q1035.0%

7. 決定論的(deterministic)であること

同じ回答なら常に同じ結果が出ます。これは乱数や日替わり要素を一切使っていないためです。また、エンジンの各種バリエーション(1問を無効化/1タイプを無効化)で結果が壊れないかを、mutation test で確認しています。

8. 限界(誠実に)

この仕組みは娯楽のための分類であり、心理学的な妥当性や信頼性を保証するものではありません。5軸はあくまで「毛並み」という比喩のもとに設計した独自軸です。また、回答時の気分で結果が変わることもあります(それ自体がこの診断の楽しみ方の一部です)。人間関係や仕事の判断には使わないでください。

参考